長尺物は保管棚で管理する! ラックの選び方や保管の注意点も解説

公開日:2023/10/31

物流倉庫では10メートルを超える長さのある「長尺物」の保管を行う場合があります。しかし、その長さゆえ、どのように荷役するか、どこに置くか、どのように置くかなど、保管の難易度も高いです。この物流倉庫での課題を解決するには、長尺物は保管棚や台木を活用して管理するといいでしょう。ここでは、ラックの選び方や保管の注意点について解説します。

物流業界の長尺物とは?

物流業界や運輸業界で取り扱う「長尺物」とは、短ければ数メートル、長ければ10メートルを超える板材や棒材を意味します。大小はあれども、縦幅、横幅、奥行もあり、持ちやすく、安定しやすい段ボールと比較すると、長尺物は運んだり置いたりするのが難しいです。長さがあるため、周囲の人や物にぶつかり、負傷や損傷させることもあり得るのです。

長尺物の保管方法

長尺物は積み上げにくく、積み上げたとしても崩れやすいため、倉庫の片隅に積み上げて置くようなことはできません。長尺物は荷役の際、周辺に保管している他の荷物と接触した場合、荷崩れ事故や荷物を損傷することもあるからです。

では、長尺物はどのように保管したらいいのでしょうか?長尺物はスペースを省略し安全に保管できるのが「長尺棚(長尺物保管棚)」です。長尺物を保管するために設計されています。

長尺棚に保管するとき、長尺物を寝かせておくのか立てておくのかなど、保管方法に合わせた棚を選ぶ必要があります。以下に、主な長尺棚の種類とその特長についてまとめます。

バーラックタイプ

バーラックタイプは、ラックのバー(アーム)に長尺物を置いて使用する長尺棚です。特長は、最小限のスペースでコンパクトに保管できること。正面から長尺物をスムーズに出し入れしやすいです。

積み重ねタイプ

積み重ねタイプは、フォークリフト・天井クレーンなどを使用して、番重のように積み上げていく長尺棚で、配管パイプなど重量のある長尺物を保管するのにも適しています。ただし、取り出しにもフォークリフト・天井クレーンを使用しなければいけません。

金型収納ラック

金型収納ラックは、積み重ねタイプ同様、フォークリフトなどで積み重ねるものの、棚板ごとに出し入れできるため、スムーズに長尺物を取り出しやすいです。棚板を引き出す際、転倒につながるため、しっかりアンカーを固定しなければいけません。

スチールラック

頻繁に出し入れするような長尺物(パイプなど)は、スチール棚やスチールラックに立てて保管できます。立てて保管することで省スペース化にもつながるでしょう。安全性のため、長尺物の長さや重さ、数量に合わせたものを選びます。

長尺棚の選び方

長尺棚はあらかじめ積載する長尺物の長さや重さを把握して、1段あたりの均等重量(kg)を割り出し、長尺棚に対応しているかどうか確認しておく必要があります。なお、ラックの段数は、積載する長尺物の長さと重さ、さらに数量で決めましょう。

また、長尺棚はあらかじめ積載する長尺物の長さや重さを把握して、1段あたりの均等重量(kg)を割り出し、長尺棚に対応しているかどうか確認しておかなければいけません。なお、ラックの段数は、積載する長尺物の長さと重さ、さらに数量で決めるようしましょう。

保管時の注意点

長尺棚に長尺物を保管する際は、長尺物の長さや重さに対応した棚に保管することが重要です。特に、積み重ねて使用する長尺棚では、省スペース化を優先するあまり、総荷重が均等積載量を超過してしまうこともあり得ます。高さと重量のあるラックが倒れれば、荷物を損傷するばかりでなく、人が下敷きになるなど、重大なインシデントにもつながりかねないので、常に気を付けなければいけません。

まとめ

物流倉庫など、長尺物を保管する施設では、取り出しやすさ、安全の高さ、加えて、スペースの兼ね合いもあるので、寝かせるにしても立たせるにしても、長尺棚や台木等を使用しましょう。

保管の方法、取り出す頻度、長さ、重さなどを鑑みながら、バーラックタイプ、積み重ねタイプ、金型収納ラック、スチールラックのタイプから選びます。特に、ラックをいくつも積み上げたり、重量のある長尺物を保管したりする際は、説明書・仕様書に従い、均等重量(kg)を厳守し、しっかりと固定するようにしましょう。

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